120Hz液晶は120fps以下しか出せない環境でも効果はある

120Hz液晶は120fps以下しか出せない環境でも効果はある


お知らせ
本記事はパブ速開設以前にサイト作りの勉強の為、2017年の3月頃に作ったブログの記事を再構成したものです。

その後、XL2410T(120Hz液晶)とXL2540(240Hz液晶)のデュアルディスプレイ環境になったので、240Hz版での再検証は気が向いたら行います。

対戦系のPCゲームを遊ぶ上でちゃんとした&自分に合ったゲーミングデバイスを揃えることは重要で、その中の一つにゲーミングモニターがあります。

昔は120Hz液晶などと呼ばれていて、現在の主流は144Hzと240Hz液晶。要は通常のモニター(60Hz)よりもHzが高いモニターのこと。(もちろん他の利点もあります)

で、今回は「120fps出ないPCなら120Hz液晶買っても意味ないの?」という購入するにあたっての疑問について検証・解説のまとめです。

「フレームレート」と「リフレッシュレート」の関係

あまり詳しくない人の為に一応解説しておきます。知ってる人は検証部分まで飛ばしてください。

フレームレート(〇〇fps)

ゲームの画面というのは単なる画像を何枚も何枚も出力して、パラパラ漫画として動くように見せているだけに過ぎません。

そのパラパラ漫画が1秒あたり何枚で構成されているか〇〇fpsと表します。例えば1秒間に60枚で構成されていたとすると60fpsという訳です。

フレームレートがどれだけ出るかというのは、基本的にそれぞれパソコンのスペックによって変わります。一方でゲームやハードウェアによってはフレームレート上限が制限されていることがあり、PS4等のCS機は30 or 60fps上限が今の主流です。

またPUBGは144fpsが上限となっています。

リフレッシュレート(〇〇Hz)

リフレッシュレートとは、パソコンやゲーム機が処理した映像を実際に画面上に描写する際、液晶が1秒間に何枚画像を切り替えることが出来るかという数値。

リフレッシュレートは〇〇Hzと表され、例えば1秒間に60枚の画像を切り替えることが出来る液晶は60Hz液晶となります。

ほぼ全てのテレビは60Hz液晶で、一般的なPCディスプレイも基本的には60Hz、稀に75Hzに対応しているものもあります。(REGZAのX910みたいな変態テレビは除く)

基本的にゲーミングモニターと呼ばれるものは120Hz以上のリフレッシュレートが出るものを指し、現在では144~240Hzが主流となっています。

疑問:低スペ環境でゲーミングモニターは意味があるのか

フレームレートとリフレッシュレートについて理解してもらった所でこのような疑問が浮かんだ人もいることでしょう。

ゲームの画面はパソコン・ゲーム機→液晶という風に送られる訳ですが、例えばパソコンの性能的に60fpsしか出ないのに毎秒120枚パラパラしてくれるゲーミングモニターは意味があるのか?

私がゲーミングモニターを買った時は、当時プレイしていたゲームの動作が軽かったおかげで常に120fpsに近いフレームレートを稼げていたので、そんなことを気にすることもなくゲーミングモニターを購入しました。

しかし今流行っているPUBG等の高いfpsを稼ぐことが辛いような重たいゲームをメインでしている人、低スペ環境でゲームをしている人、そしてPS4等のCS機でゲームをプレイしてる人にとって、ゲーミングモニターが意味のあるものなのかどうかは重要だと思います。

意味がないなら買う必要ないですからね。

検証:4通りの条件で違いを確認する

検証内容:「低フレームレート環境で120Hz液晶は効果があるのか」+「60Hz出力時に高フレームレートは必要なのか」

なので意味があるのかどうかを調べるために、手元にある7年モノの120Hz液晶であるXL2410Tを使って、色々と検証してみました。

ちなみにですが、XL2410Tはまだまだ現役です。現行製品はXL2411Pですかね。

  1. フレームレートを60fps固定して液晶を60Hzに設定する
  2. フレームレートを60fps固定して液晶を120Hzに設定する
  3. フレームレートを60fps固定して液晶を60Hzに設定する
  4. フレームレートを無制限fpsにして液晶を60Hzに設定する

ざっとこの4通りの検証を行います。

今回は「低フレームレート環境で120Hz液晶は効果があるのか」に加えて、ついでに「60Hz液晶を使っている場合に高フレームレートは必要なのか」も検証しました。

またモニターのリフレッシュレートを自分で設定しては意味がないので、協力者にランダムで設定をしてもらうように頼みました。

検証その1:低フレームレートでも120Hz液晶は効果があるのか

まず1番と2番の違いをブラインドテストすることによって「低フレームレートでも120Hz液晶は効果があるのか」を調べます。

  1. PUBGのフレームレート上限を強制的に60fpsに固定する
  2. 誰かにモニターのリフレッシュレートをランダムに設定してもらう
  3. PUBGをプレイし、違いがあるかを判断し当てる
  4. 2-3を6回繰り返す

もし仮に違いが有った場合に、60Hz or 120Hzをちゃんと当てることが出来れば、効果アリという判定。

フレームレートの固定化は化石ソフト『Dxtory』を使いました。

現在はNVIDIAのShadowPlayの登場によって使う機会は全く無くなってしまい、もう使うこともないだろうと思っていましたが、まさかこんな所で役に立つとは。

手順:検証その2

続いてせっかくなのでやることにした「60Hz液晶を使っている場合に高フレームレートは必要なのか」の検証手順。

  1. PUBGのフレームレート上限を強制的に60fpsに固定する
  2. モニターのリフレッシュレートを60Hzに設定する
  3. PUBGをプレイ
  4. PUBGのフレームレート上限を無制限にする
  5. PUBGをプレイ

モニターは常に60Hzに設定し、フレームレートのみを弄って違いの有無を確認します。

もし仮に違いを確認できれば「60Hz液晶を使っていようが、60fps以上のフレームレートを出せるパソコンを持つことは意味がある」ということになります。

検証結果

検証その1:低フレームレートでも120Hz液晶は効果がある

低フレームレートでも120Hz液晶は効果があると言える結果でした。

ランダムに設定してもらったリフレッシュレートは下記のようになっていましたが、60fps上限に設定していても全て当てることができました。

  1. 60Hz
  2. 120Hz
  3. 60Hz
  4. 60Hz
  5. 60Hz
  6. 120Hz

よって「120fps出ていないとゲーミングモニターはいらない」という噂は間違いだと言えます。

具体的にどのような違いがあったのかというと「マウスを振って視点移動をした際の滑らかさ」に違いがあったように思います。

敵と対峙した時に素早く相手にAIMを合わせなければならないFPS等では、120Hz時の滑らかさが大きな有利になり得るでしょう。

検証その2:著しい違いは認められない

一方でこちらは「60Hz液晶を使っている場合に高フレームレートを出しても意味は無いという結果になりました。

手順の通り、リフレッシュレートを60Hzに設定した状態でフレームレートを60fps・無制限と変えてプレイを行ったのですが、明確な違いを感じることは出来ませんでした。

このことから「リフレッシュレート以上のfpsを出す必要はない」ということが言えるのではないでしょうか。

但し厳密に言えば、fpsが出ていれば出ているほど、マウスやキーボードからの入力との遅延が少なく遊べるはずなのですが・・・、

本当は更にこの部分を掘り下げるべきなのですが、120hz液晶に慣れてしまうと60hz出力は気持ち悪すぎ、元々おまけの検証だったためここで中断しました。

結論:ゲーミングモニターはどんな環境でも効果がある

以上の検証でわかったことをおさらいします。

  • ゲーミングモニターはどんな環境でも効果がある
  • 120Hz液晶ではゲームが120fps出ていなくても、明確な違いがある
  • モニターのリフレッシュレート以上にfpsを稼いでも明確な違いを感じることはできない

これらを踏まえて、ゲーミングモニターや新PC購入の参考になればなと思います。

「現時点で新PCを買う予算は無いんだよなぁ」と悩んでいる人は、まずゲーミングモニターから揃えるのも手だと思います。

ゲーミングモニターにはリフレッシュレート以外にも「応答速度が速い」「表示遅延が少ない」、「目の疲労軽減」、「暗い場所を検知して明るく表示」などのゲームをプレイする上で有利な機能が付いています。

あんまりこういう推し方はしたくないのですが、「使ったらわかる」の典型的な例だと思います。絶対買った方が良いデバイスです。

本検証は7年前の120Hz液晶を用いた話なので、現在主流の144Hz~240Hzだと更に違いが大きいかもしれません。

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